都立初の中高一貫校、白鴎高校付属中学校の1期生に13倍の応募

 東京都教育委員会は22日、今春新設する都立初の中高一貫校「白鴎高校付属中学校」(台東区)の第1期生募集に、定員の約13倍が応募したと発表した。都教委は昨年8月、「新しい歴史教科書をつくる会」メンバーらが執筆した扶桑社の歴史教科書を使うことを決めている。2003年10月に開いた学校説明会には3000人以上が詰めかけ、追加の説明会を合わせると延べ1万7000人が出席したが、最終的な応募者は定員160人に対し2113人だった。

 募集は、40人学級で4クラス。囲碁・将棋や三味線、日本舞踊、歌舞伎などに卓越した能力のある児童を対象に、特別枠(16人)を設定する。特別枠には59人が応募。一般枠(144人)には2054人が応募し、倍率は14倍を超えた。2月1日に特別枠、3日に一般枠の適性検査を実施するが、一般枠は応募者多数のため、今月28日までに調査書などによる書類審査で定員の5倍程度に絞るという。

 応募状況について、都教委は「都民が初めての公立中高一貫校に魅力を感じ、期待していることの表れ」とコメントした。小学生対象の大手進学塾は「当初はものすごい数の応募になるのではとみていたが、教科書選定の問題などで具体的な中身が明らかになるにつれブレーキがかかったようだ」と分析している。

[毎日教育メール]